
紙粘土のお団子と爪楊枝だけでも、立体構造の基本が学べる造形です。
もっさんみいこ工作絵画教室にて、分子構造模型のようなものを作りました。もちろん、難しい分子構造を教えたわけではありません(笑)。
ただただ粘土を丸めて、爪楊枝を刺して形を作るんです。 粘土の玉に1本爪楊枝を刺します。 反対側に粘土の玉をつけてみたらどうなるかな?倒れた! 倒れなくするにはどうすればいいかな?
一つ始めたことによって、小さいけれど「アイデアを出す」「アイデアを選択する」「挑戦」「失敗」「考察」「再挑戦」が何度も繰り返される造形です。想像だけでは、上手くいくかどうかはわからない。手を動かしてやってみるから失敗して、成功する。
上の写真は、5歳の女の子が、上に刺した玉をどおしたら倒れないか?と悩んでいたので、少しのヒントを出してあげたら、立方体に気づいてお家をつくりました。
2年生の男の子はピラミッドを作ると言って作り始めたのですが、 土台の9点を縦横に爪楊枝で結んだところで、対角線が長くて真ん中の丸に届かないことを知りました。
ひらめいた解決策は、👉真ん中の玉を大きくする。
少し大きくしても足りない、もっと大きくしよう、上に積み上げるからもうちょっと大きくしよう…。試行錯誤、微調整の繰り返し。
「この大きい真ん中の玉、ピラミッドの王様やねん。めっちゃ刺されてるけど🤣」と想像力も加わり、楽しみながら。
高さを合わせるにはどうしたら良いか、ここを刺したら頑丈になった!など、小さいけれどたくさんの失敗と成功と発見を重ねて、ピラミッドの完成! よくできました。
他の子ども達の作品も、その子なりの試行錯誤です。
尻尾を立たすために、実は爪楊枝の骨が入っています。(怪獣です)
大きいものを立たすためにはどういう足が良いのか?
骨組みを包んでみるのはどうだろうか?
色混ぜや組み立てる段階を試行錯誤。
上手くいったり、いかなかったりを繰り返して作ります。今日の課題である分子構造でない作品もうちの教室ではOK。試行錯誤が入っているのを私はよくわかっているので、全部の作品、よくできました!なのです。
手を動かして、やってみるから失敗にぶち当たる。どうすれば良いかを考える。試してみる…。何事にも通じますが、まずやってみることが大切です。実際にやってみないと想像通りいくかどうかもわかりません。やってみる前に考えることも大事ですが、考えただけでは実際にうまくいくかはわからない。「とにかく挑戦してみる」を伝えたかった今回の造形でした。
作り方はこちらをご参考になさってください。
