えのぐって難しくないんだよ!まずいっぱい遊ぼう!
スポーツだって勉強だってお料理だって、なんでも最初から上手にはできません。お絵かきだってそうです。まずはどんなものかな?と楽しんでみることから始めてみましょう。サッカーだってボール遊びから、お料理だってままごとから。最初からプロ並みに上手な人なんていませんよね。えのぐで絵を描く前にまずえのぐで遊ぶ。そうすれば、絵の具がどんなものなのか、どうやって色が混ざっていくのか遊びの中で楽しく知ることができます。
□えのぐってどんなものか遊びながら知ることができる
□えのぐの色の混ざり方が遊びながら体験できる。
□プロも使っている「にじみ」と「ぼかし」の水彩画技法が学べる。
まずは、「えのぐって、おもしろい!」「色混ぜって面白い!」って感じてみよう!!
制作した色紙は、後ほど工作やコラージュなどの素材としても使えます。なので、わりと汚い色になっちゃっても使う可能性はある!気にせずガンガンやってくださいね。
えのぐあそびの準備
・えのぐ
・ふで(2本あると便利。1本はハケでもOK)
・水バケツ
・パレット(食品トレーでOK)
・画用紙
えのぐ
絵の具は、小学校の水彩画用えのぐ12色セットでじゅうぶんです。1本ずつ100均にも売っているので、好きな色を用意します。(メーカー物が色の発色が良いです)
ふで
最初に画用紙に水を敷く用の筆は一度に塗れるハケが便利ですが、なければ大筆で大丈夫です。色付け用の筆は小筆より大筆の方がダイナミックに描けます。(小筆はついつい細かい作業をしてしまうので)
水バケツ
画用紙に敷くきれいな水と、筆の絵具を洗う水2つ用意します。(といっても、途中で間違えてしまったりするんですけど笑)
パレット
学校で使う絵の具のパレットでもよいのですが、お肉が入っている白い食品発砲トレーのようなものの方が大きな作業ができて良いです。12色全部出さず、好きな色を出せば無駄もないですね。
画用紙
実験的にたくさん作っていくには少し小さめの方が良いです。もっさんみいこ工作絵画教室では、A4サイズくらいに切った画用紙で行いました。1時間ほどでひとり5枚くらい作れました。
えのぐのにじみとぼかしであそぼう
画用紙に水をたっぷりつけます
(動画0:00)大筆で画用紙前面にたっぷり絵の具をつけます。びちゃびちゃで良いです。
えのぐを置きます
(動画0:10)水を敷いた画用紙の上に絵具をのせます。塗るというよりポンポンと置いていく感じ、のせていく感じで色をつけます。好きな色を好きな場所につけていきます。
えのぐを泳がせます
(動画1:22)画用紙を傾けると絵の具が水を泳ぐように移動してのせた色同士が交じり合います。とてもきれいな瞬間です。色の混ざり方や水の動き方が面白いのでゆっくり楽しんでみてください。
絵の具も水も最初に置いた水の中を動きます。激しく動かしすぎるとこぼれてしまう事もありますが、こぼれないよう気をつけながら動かして色を混ぜていきます。
途中で色や水を足してもOK
(動画2:05)水が乾いてきたり、色が足りない所は、途中で色や水を足しても良いです。使っていない色を混ぜて雰囲気を変えるのも面白いですね。たくさんの色を混ぜすぎると濁ったいろになりますが、そういう結果になることがわかることも学びの一つだと思います。
模様をかいてみよう
(動画2:43)まだ乾かないうちに模様を描くと、乾いていく間に水と混じってぼやけてきます。描いた模様がどういう結果になるのかを試してみるのも面白いです。
部分的にぼかしとにじみを使うこともできます。
(動画3:05)絵の具は水を敷いた中を動くので、にじませたい部分に水を敷いてその部分だけ表現することも可能です。ポスターの背景やワンポイントとして使うと、表現の幅が広がりますよ。
みんなの作品
年齢問わず上手や下手もなく制作できる造形です。低年齢も苦手さんも「上手じゃないといけない」なんて気にせず、何度も遊んで色やえのぐの特徴を知ることができます。出来上がった作品はそのまま飾っても良いですが、コラージュや貼り絵などの素材としても使えます。
何でも初めから上手にできることはありません。絵を描くことも同じです。まずは遊びながら素材の特徴ややり方を楽しむこと。嫌い・苦手・できないの大きな原因の一つは、やったことがないのにやろうとする目標が高すぎること。いきなりプロのように上手にできないものです。まずは相手(えのぐ)を知ることから始めてみてはいかがでしょうか?
写真は5歳~小学6年生までの作品です。年齢関係ないおもしろい作品たちです。
えのぐのにじみをつかった造形
作った色紙を使った造形(コラージュ)
季節や静物を描くなどいろんな事にアレンジして使えます。
地蔵
偶然できた形から作る?作るために形を切る?
切るのも貼るのも自由
自由気ままに切ったりちぎったりした色紙を、自由気ままに貼っていくとこんな感じ↓。何を描いているかはわかりませんが、なんだかおもしろい。正解も失敗もないのが楽しい描き方です。
自由に切ったものから想像する
適当に切ったりちぎったりしたものをたくさん作っておいて、その中から何が描けるかを想像して描きます。紙の破片を見つめていたら何かが見えてくるかも!?
描くためにちぎっていく
いわゆるちぎり絵ですね。描くものに合わせてちぎって貼っていきます。小さい子どもなら切って形を作っていくのも良いですが、ちぎって形を作っていくのも難しいですが味が出て素敵な作品に仕上がります。