色混ぜって難しいイメージだけど、遊びながら学べるよ
実験みたいで面白いよ!
絵の具で行う3色の色混ぜは、絵を描くためには実践的でわかりやすいのですが、絵の具や筆を扱うのに慣れていない小さなお子さんや、小学生でも、もう少し感覚的に楽しく色混ぜを伝えたいという場合には、色水でやってみると面白いです。
□色混ぜの基本が感覚的に遊びながら学べる。
□赤・青・黄色3色でたくさんの色が作れます。
準備
- 水彩絵の具(赤・青・黄)
- 水
- ストロー
- 透明プラカップ (90mlが扱いやすいです)
- 卵のパック
- ペットボトル
- バケツ(後片付けやカップを空ける時に便利です)
- タオル(こぼれますので)
- 白い紙と透明テーブルシート(必要な場合)、もしくは色がわかりやすいテーブル(できれば)
色水を作る
全員分の色水をペットボトルで作っておきます。ペットボトルに必要な量の水を入れます。ストローや割り箸などに絵具を付けて、そのまま混ぜ混ぜ。濃さはだいたいでいいですが、試しにカップに入れてみたり、色混ぜをしてみて上手く色がわかればOKです。
必要な色水の量は子どもの人数や盛り上がりでも変わってきます。こぼすこともありますし。
大目に作っておいてもいいですが、足りなければ子どもの前で作り方を見せてあげるのも学びになって良いと思います。
3原色の赤、青、黄色の3色だけを作ります。後の色は色混ぜして作るので必要ありません。
子どもたちのカップには、半分以下にして多くならないように色水を注ぎます。たくさん入れすぎると、こぼれた時に大変ですしね。
スポイドストローを作る
スポイドストローを切って作ります。あとで、色が混ざらないように、青専用、赤専用、黄色専用の印をつけておくと良いです。色ストローとイラストに描いちゃいましたけど、ストローの中に入った色水を確認するのに透明の方がいいかもしれませんね。
ストロースポイドの使い方はイラストのようにします。水を吸う事はできませんが、水の中に沈めてストローの中に入った分だけの色水を指で止めて、違うカップに移動することができます。小さい子どもにはちょっと難しいですが、練習してできるようであればチャレンジです。水をストローで移動することをまず楽しむのも良いと思います。そのうち微調整もできるようになります。
色水を混ぜていろんな色を作ってみよう
小さい子ども達なら、色水を移動できただけでも十分楽めるとおもいます。移動させた色同士が混ざり合って違う色に変化したらびっくり!たくさん色を作って色づくりの楽しさを味わってください。
小学生でも、まずは色混ぜを楽しむ体験を重視したいのなら、後で言う色相環などあまり考えずに、色作りを楽しんでください。いろんな色水を混ぜてたくさんの色が作れるだけで魔法使いになったように楽しめます。「きれいだねぇ」「どの色好き?」「どれだけたくさんの色が作れるかな?」など声を掛けながら、たくさんたくさん色を作って楽しんでください。汚い色と思う色を研究するのも楽しいでしょう。
たくさん作ると、プラカップが足りなくなります。そんな時は卵のパックで十分です。少しずつ色水を混ぜるので卵のパックなら上と下で20色作れますから。作った色同士を混ぜてみてもいいでしょう。
光を透かして見る。
色水は透明なので、光を透かすとキラキラしてとてもきれいです。電気や太陽の光に透かしてみたり、光を通して、テーブルに移る色を楽しんだり。透明の色水だからこそできる遊びがあります。
みんなで、きれいな色にうっとりする時間はとても幸せです。
小さい子どもならこちらの本を色混ぜの導入にしても良いですね。
「いろいろ ばあ」作: 新井 洋行 出版社: えほんの杜 絵本ナビで見る
2~3歳が色を覚えるのに、かわいくてシンプルな絵本なのでとても人気です。今回は、ある程度大きくなった小学生程度の子どもに読むので、「そんなん知ってるわー」となります。最初の方は高速で読んで(笑)、2色の色混ぜのページをクイズにすると「えーっと?」となる子も多いはず。(読み聞かせ1分)
ちょっとレベルアップ 色相環を作る
赤→青→黄色の間を混ぜながら色相環を作ります。なくても大丈夫ですが、下の画像の色相環シートをダウンロード・印刷していただけると、進めやすいです(A3)。
こちらよりダウンロードできます→色水色相環
印刷したままですと、水が落ちて色にじみが起こってしまうので、何度も使うならラミネートしてもらうか、1度使用してその色相環の紙を子どもに持って帰ってもらう場合は、色相環シートをテーブルに引いた上に透明のテーブルシート(100均で売ってる)をかぶせてもらえると、防水できます。
まずは、赤・青・黄色の上にカップを置き、それぞれの色を入れます。色がわかれば良いので入れすぎないように注意です。
その後、間の色を埋めていきます。色の作り方や声掛けのヒントはこちらのえのぐの色混ぜ(色相環)の投稿を参考にしてください。
色相環シートを敷いている場合は、似た色を作れれば良いですが、印刷物なので全く同じ色を作るのは難しいと面ます。(印刷の濁りが入っているので)だいたいで色づくりを楽しみましょう。
絵の具の場合は、最後に白を混ぜたパステル色を作りますが、色水の場合、白の色水を作るとパステル色はできますが、水は濁ります。(コーヒーや紅茶にクリープを入れるようなものです)透明のきれいな色で茶色を作る所まででも色混ぜの楽しみは伝わるのかと思いますので、白を使うかどうかはその時の目的に合わせて行ってください。
色相環を学ぶのもよいですが、色混ぜを楽しむだけでも十分おもしろくて学びになります。ストロースポイドを使うので、実験しているような面白さもあって、魔女や科学者のような気持ちになるのも楽しい造形あそびです。まず「楽しい」から入るのって大切ですね。