ちょっと危ない道具も、ちゃんと使い方をマスターすれば便利だよ!使い方を知らないから余計に危ない。
「危ないからやらせない」「危ないから遠ざける」ではいつまでたってもできないですし、むしろなぜ危ないかを知らないから、危険を察知する能力も低下するし、いざ使うときにどう扱っていいかわからず、その結果とんでもなく危険な事になったりする。
道具は、ちゃんと使い方や安全管理さえできればとても便利なものです。指一本でスマホ上でなんでもできてしまう世の中だからこそ、実際に手で触って観察して、どうなっているのかを知ることはとても大切な事だと思います。
そんなことをつらつらと書き綴ったコラムを先にご覧ください。迷路自体の作り方は、こちらで説明します。
□体で覚える力の加減
□危ないは遠ざけるよりも、知っておくほうが危なくない
□道具の使い方はやってみないとわからない。
準備物の注意
- トンカチ・かなづち
- くぎ
- 板
- 輪ゴム
- ビー玉
- 軍手
- 油性マジックなど
トンカチ・かなづち
子どもの力に合わせて軽すぎず重すぎずの物を選んでください。釘抜がついている物があれば便利です。釘抜のてこの原理を実体験するのも良い学びとなります。
くぎ
長さ・太さ共に打ちやすい物を選んでください。長さは指ではさんで持ちながらトンカチで打って、数ミリ埋まるくらいの長さ。太すぎると力が必要なので、力がない子どもには打ちにくいです。
板
サイズは何でも良いですが、ビー玉の迷路が作れるくらいのサイズであれば良いです。もっさんみいこ工作絵画教室では、細長い板18cmx40cmが手に入ったのでそれを使用してますが、もうちょっと幅がある方が迷路には良いと思います。
色を塗るかどうかは、自由ですが乾く時間も考えれば前日までに作業しておいてください。
輪ゴム
カラーの輪ゴムが100均で売ってるので、それだとかわいく出来上がりますよ。
軍手
かなづちを持つ手は滑ると逆に危険なので、軍手をしません。釘を持つ手は、かなづちで手を打たないように軍手をします。うちの教室では、去年用意した子ども用の軍手が、1年でみんなの手が大きくなって使えなくなってしまい、指だけ切って危険防止にしました(笑)。
油性マジック
最後に模様を描いたり、点数を書いたり、釘打ちに労力を使うので、デコレーションは簡単にできるのをおススメします。
釘打ちで迷路を作ろう
釘打ちに挑戦
釘打ちのコツはやってみて覚えるしかないのですが。
ちゃんと指で持って、まっすぐに打ち込む。打ち込めない場合は、トンカチを振る手が斜めになっていたり、手首だけを動かしていて重心がユラユラしていることが多いです。
トンカチをしっかり握って、手首からではなくて肘から振り下ろすようにしてみましょう。
最初は、釘無しで、板を打つ練習から始めてもいいですね。まっすぐ振り下ろせるようになってから釘をつまんで打っていきましょう。
そう簡単には打ち込めません。斜めになったり、釘が曲がったり、それは仕方がないことです。何度も挑戦しないと上手にはなりません。なかなか根気のない子どももいます。すぐ落ち込んじゃう子もいます。応援して、何とか頑張ってもらいたいですね。
そして慣れてきた時に、手を打ちます。それは必ずです。最初はビビってますので弱々しいので、手を打ってもそんなに痛くはありませんが、慣れてきたときは力も強いので、重症につながることもあります。
「慣れてきたときが、危ないよ!手を打つよ!集中、集中!!」
この言葉をずっと言い続けてました。集中集中!ちゃんと手を見て集中してたら、手を打ちそうになったら手を引っ込めることができます。慣れたからと言って、よそ見をしたり、お友達と喋っていたら必ず怪我します。
釘打ちが初めてだと、釘を打つだけで夢中になってしまうと思います。打つ場所は決めずに打てる場所にどんどん打っていけばよいと思います。輪ゴただ、ビー玉の迷路なのでビー玉が通る隙間を空けることだけは頭に入れておいた方がいいですね。全部じゃなくていいです。通れない所もあって面白いので。
板を床にそのまま置くよりも、両端に台を置いて板をわたしたほうが打ちやすいこともあります。(畳の部屋でやっていたのもありますが)
釘がゆがんでしまったり、反対側から先が出てしまったら釘抜に挑戦です。てこの原理なので、まっすぐ反対側に反らせて抜きます。反対側に反らす支えの点が板から外れてしまう場合は違う板を置いたら良いです。
輪ゴムをかけて迷路を作ります
好きな釘に輪ゴムを掛けていきます。何回でも掛けなおせるので、何通りもの迷路が作れることになります。
模様や点数を書いて迷路の楽しさをアップ
マジックで模様や点数を書くとゲーム性がアップします。迷路ではなくただただ輪ゴムを通して模様のようにしても面白いです。
始めての釘打ちは相当疲れます。もっさんみいこ工作教室では、たまたまあったシールでデコレーションを完成させました。みんな、よく頑張りました。
ビー玉迷路で遊ぼう!
なぜか組み合わせてこんなことに(笑)
子どもの発想力って面白いので、自由にまかせてみます。いろんな遊びに発展していろんな発見や学びに繋がります。
道具は便利なものです。ハサミもカッターもトンカチや釘抜き、のこぎりなどスマホの時代には、ほとんど使わない道具かもしれません。だけど、絶対に使わないわけではないし、なんでも依頼すれば、買ったら良いというわけでもありません。実際に道具を使うチャンスはないかもしれないけど、道具を使う中で覚えた力関係やバランスなどは、一度感じておくと必ず役に立つ経験になると思います。
↑そんなことをこちらのコラムに書いていますので、ご一読ください↓