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お正月飾りを作ろう(でも作り方は、見本を見て自分で考えてみよう!)

手作りお正月飾り
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地蔵
地蔵

もうすぐお正月!鏡餅にしめ縄、干支飾りに縁起物、お正月って飾るものいっぱいきれいだよね。

もっさん
もっさん

今日は、それを作ってみるよ!

お正月は、子どもたちにとって、お年玉がもらえたり、親戚に会えたり、楽しいことがたくさんのイベントですよね。お節料理を食べたり、初詣に行ったり、日本ならではの美しい物もたくさん見ることができます。せっかくなので、その日本の美しさに注目してみてもらいたいです。

絵本でも日本のお正月を楽しく紹介しているものがたくさんありますが(下記リンクをご参考に。)、今回は実際に作ってみようと思います。

年末の大掃除から、お正月準備、お正月のお楽しみを絵本で伝える!
お正月って、日本の素晴らしい文化です。平和や人が幸せに過ごせるようにという願いが、たっくさん詰まっていますよね。お飾りやおせち料理の意味を知ると、ご先祖様から受け継がれる大切な気持ちを感じることができます。
ここで得られる技術や知識
□どうやって作られているか観察する目を養う。
□観察したものを自分で実際に手を動かすことで、試行錯誤、アレンジいろんなものが生まれる
□和の美しさをじっくり観察して味わうことができる。
 

お正月飾り色々、まずは観察してみよう。

お正月飾りといえば、門松、しめ縄、鏡餅。初詣や十日戎(各地で呼び名は違うようですが)で売られてい縁起物。色んな意味が込められているので、ググってみると面白いです。

手作りお正月飾り

ただ、子どもの工作なので、あまり伝統や約束事で縛ってしまっては面白くないなぁと思います。大事にしてほしい日本の美しくて面白い文化だからこそ、ファーストコンタクトは自由に「わぁ面白いな!綺麗だな!これってどうなってるんだろう?」と面白がってほしいし、興味を持ってほしい。格式高く近寄れないものではなく、身近にある好きなものだからこそ、受け継がれていくのだと思うのです。

もっさんみいこ工作絵画教室では、毎年年末最後の授業はお正月飾り制作なのですが、私が持っているお正月飾りや縁起物を持って行って子どもたちに見てもらいます。(本当は毎年どんと焼きに出すべきだという人もいるでしょうけど、子ども達のためと思えば、ダメという神様なんていないでしょう)

どうやって作られているか考える

はじめに「あまり伝統や約束事で縛ってしまわないように」と言った理由はここにあります。お正月飾りは、わりと作りが簡単というか、観察すれば、どうやって作られているのかわかります。子ども達には、よく観察して、どうやって作るかを自分たちで考えてもらうのです。

お正月飾り作り

普通の工作教室では、材料が準備され手順通りに作っていくことの方が多いと思いますが、普段の生活において、全てが準備され手順を教えてくれる事はそんなにはありません。いつまでも「教えてくれないとできない」では、どこかで壁にぶち当たります。人生そんなに甘くない(笑)。どうやったらうまくいくのか、自分で観察・発見して、それを真似したりアレンジして自分のものにしていく力がとても大切になってきます。

それの小さな練習として、工作はちょうど良いと思っています。そして、お正月飾りは、作り方が難しいわけではないし、自由に作っていける。その上、自分で作ることで、日本のお正月という伝統的な美しさをじっくり観察することができますし、なんせ縁起物を手作りするって来年良いことありそう♪と楽しくなっちゃいます。

制作開始

準備するもの
  • 自然素材(枝や木の実)
  • 和紙柄端布やフェルト
  • 水引や水引代わりのモール
  • キラキラパーツ
  • 新聞紙化大き目の紙
  • リボン
  • 千代紙
  • 金色の紙、紐、リボン
  • マジック、筆ペン
  • 紙粘土

※全部を用意しなくて大丈夫です。あるもので制作すればよいのですから。とはいえ、和柄のものや金、紅白など縁起の良い色や柄があると盛り上がります。

作り方は、それぞれが観察した通りに作れば良いと思います。見本と同じでなくてOK。それは間違えではなく本人のアレンジです。大人の目で見てうまくいかないだろうなぁと思っても、「それはうまくいかないよ」とすぐにやり方を教えてしまうのではなく、失敗も見守るくらいの心づもりが大切です。

手作りお正月飾り

ついつい手や口が出てしまいそうですが、じっと我慢です。子どもの手が止まってしまったり、どうしていいか本当にわからないという場合には、「こんな材料あるよ」「こんなやり方もあるよ」と提案はしてあげてもいいでしょう。だけど、大人の指示通りや大人が手伝ってばかりの作品よりも、試行錯誤した子どもの手で作った作品の方がパワーがあって面白いです。

子ども達の観察と工夫

ここでは、一つ一つの作品の作り方ではなく、子ども達がどこに着目してどう工夫したかをメモしておきたいと思います。

地蔵
地蔵

置物などは、フェルトや和紙で作った座布団の上に置くと、映えますよ♪

お正月飾り作り

しめ縄は、藁がないので、大きな紙をひねって作りました。水引で作られたリボンや梅の花をモールで似せて作りました。御幣という紙の帯も形をよく観察して金の紙で再現しました。色和紙の上に白い紙を置いて文字を書けば和風っぽいという事も良く観察されています。漢字も見たままを書いているのでちょっぴり間違えていますが、漢字のテストではないのでOKです。

お正月飾り作り

扇がお正月飾りで多用されていることに注目してメインにしました。モールやポンポンで賑やかな感じを出しています。

お正月飾り作り

和風を象徴する扇に大好きなアニメの千代紙を使いました。お庭から南天を採ってきた南天や銀のリボンで和風度アップさせました。(南天は難を転じると日本では言いますので)

お正月飾り作り

縁起物が吊り下げられている笹飾りです。お庭には笹はないので、南天で代用しました。小判に台帳。台帳に書かれていた漢字は習っていませんが、一生懸命見て書きました。「もっさん書いて~」という言葉には「自分で書かないとご利益ないんちゃう?」と(笑)、別の紙に大きくわかるように見本を書きました。

お正月飾り作り

こちらも小判に台帳、やはりその上に漢字でなにやら書かれていることに注目しています。意味はわからないけど、漢字で何か書くことで縁起物としてデザインが完成されているんだということを観察から学びました。

手作りお正月飾り

始め小判の丸い形を型紙で切り取って、金の紙で包んでいましたが、上手く丸みが出ないので、張り付けて一緒に切ることにしました。試行錯誤でできた小判です。

手作りお正月飾り

こちらは、小判の分厚さを出したかったので、型紙を金の紙で包みました。丸みは出ませんが分厚さは再現できています。子どもによって着目点が違います。扇も2つ合わて輪にすると面白いことに気づきました。

手作りお正月飾り

こちらは、小判の横線に注目、一本一本線を切り貼り付けました。子どもによって小判という一つのオブジェでも注目点が違うのが面白いです。ダルマも赤、緑、白、黒で和風っぽいというのがやってみたからこそ分かったことです。

縁起物

十二支のなかで一番作りやすいウサギ年は紙粘土も用意しました。冗談でつけてみた黄色く大きい目があまりにも面白かったので採用となりました!えべっさんも見本を見て忠実に描きました。庭からの南天を耳飾りに。背景の輪屏風を立てるのに困っていたので、両端の三角はヒントを出しました。

縁起物

いろんな飾りがついている鏡餅。よく観察して一つ一つ作ってプラスしていきます。キラキラしたり賑やかだったりするデザインが縁起が良い感じがすると思ったようです。うさぎちゃんもかわいくできました。

手作り縁起物

小さなウサギ一つの制作でしたが、きれいに丸みを出して左右の目や耳の大きさとてもこだわって作っています。

手作り縁起物

こちらは私が持って行った見本の中にはありませんでしたが、そこからインスピレーションを得て、お正月や日本のお祝い事でよく見る和紙に水引が飾ってある様子を思い出して制作しました。赤と金、和紙が和風っぽさを出すとこだわっていました。

手作り縁起物

鏡餅の飾り、だいだいに何やら葉っぱが垂れ下がっている。キラキラで飾られている…。よく見て制作しています。

手作り縁起物

干支のウサギを作ったら子どもも欲しいとミニうさぎ。そしたら、ご飯も必要だと3色団子とお皿。想像力が広がりました。

手作り縁起物だるま

ダルマの顔っておもしろい。髭のように描かれた線をよく観察して制作しています。

子ども達の作品を見てもらえれば、本物そっくりに完成することよりも、彼らの観察とそれをどうやって表現しようかと試行錯誤することの大切さが見えてくると思います。

大人が見て見栄えの良い作品を今作る必要はないのです。それよりも、その時、子どもが経験して学ぶことができたチャンスを大人が奪ってしまわないようにすることの方が大切です。子ども達の「自分で考えて、自分で作る」時間をちゃんと確保してあげることが大切ですね。

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