しょっぱな画像から、試すような事をして申し訳ありません。
でも、こんな画像よくありますよね。
もちろんみなさん冷静な時は、情報を見てちゃんと中身を判断されているのだと思います。でも、その情報がドンピシャで心配事や欲求に合わせて当てられると、冷静ではいられなくなるのが人間です。
その結果、不安な気持ちが助長されたり、私だけ取り残されると焦らされたり、自分には不必要な情報も真に受けてしまったり。
広告のような情報を出す投稿者が悪いと言っているわけではありません。私のこの投稿も含め、個人事業主やサークルやボランティア団体、個人…たくさんの人に自分達の思いが伝えらるのはSNSの良いところです。
ですが、受け取り手が、「大事な情報だ!」と瞬時に認識するのは、意外にも内容ではなく、デザインされた雰囲気や言葉が原因であることが多いです。内容をよく見て本当に自分に必要な情報かどうかを吟味するには、脳は疲れすぎているのです。
(そのため広告をデザインする時は、必ず「見てすぐわかる」を重視します。)
どうやって情報がデザインされているのかをあらかじめ知っておくと、少し冷静になれるので、いくつかご紹介します。
●感情に訴える短いキーワードを使う
子育て世代がターゲットなら、「子育てが楽になる…。体験型…。ズボラママの…。自己肯定感。子どもの自信を育てる。パパママ必見!。集中力が続かない子の…。」など、「#子育て」で検索するとたくさんのキーワードが出てきますし、最近の賢いAIはそれを拾って簡単に広告を作成します。
その他、「〇〇5選。ベスト3。裏技。〇〇の落とし穴。ぽっこりお腹、シミしわ、美肌」そういう言葉は年齢問わず引っ掛かりますよね(笑)。
多くの人が思う「社会からはみ出たくない、人とはちょっと優位に立ちたい、今より良くなりたい、不安を解消したい、楽になりたい…」という人間心理を突いたキーワードです。
●静止画より動画の方が目に付く
人間は動くものをついつい目で追ってしまうので、動画投稿の方が目につきやすいです。instagramのリール動画やTikTok、Youtubeショート等をついつい見てしまうのはそのためです。
●プロセスを見せる
苦労話や誕生秘話を見るとつい応援してあげたくなります。もちろん、それによって信頼度も増すので良いサービスであることも多いのですが、その手法を逆手に取って広告を作っている事もあるのでご注意です。
他にも魅せるための広告技術はたくさんあります。
もう一度言いますが、広告がダメだとは言いません。
広告は、必要だと思ってくれている人に情報を届けるために作られています。
でもそれは、あなたじゃないかもしれない。←ここが重要。
例えば、
「病気を防ぐ野菜!」という言葉なら
食に無頓着な人よりも普段食事に気をつけている人の心の方が刺さりやすく、「さらに気をつけなくちゃ」と追い込んで、逆にバランスを壊してしまう言葉になるのかもしれません。
気にしているからこそ、不安に思っているからこそ刺さるのです。
それがわが子の事ならば、「集中力がない」「〇〇ができない」、、、不安なことばかり。良い親でいなければというプレッシャーでいっぱいのその心にはとても刺さりやすい言葉がたくさんあるのだということを知っておいた方が良いと思うのです。
例えば、
「子どもに自分で考える力を」というキャッチコピー。
もっさんみいこの自由遊びを主とする活動はこの言葉を使っていますが、同じ言葉を玩具お菓子や某エリート学習塾も使用しています。
同じ言葉なのに、提供している事は全く違う。
そんなことが起こるのが、言葉の難しさです。
どのサービスが正しいとか間違えているかではありません。
どれが自分(我が子)に必要かを読み取る力が大切だという事です。
逆に言えば、同じチョコレート(サービス内容)でもパッケージやCMのデザインがよければ良いものに見える。そういうものです。
人は「中身でなくデザインに心を刺されている」と言う事をわかっておいた方が良いです。情報を見て、「これ、私にあてはまる!こうしなきゃいけないのか!」と思ったら要注意です。そう思わされてるだけかもしれません。
「この情報、私の心理に当てて来てるなー笑」とわかった上で購入するのは全然ありだと思いますが。
情報を読み取る力、5選
□ 自分の瞬時の判断を疑う
「ええ!?どういうこと!?」と思ったらひとまず冷静に。冷静になれないのなら少し時間を置いたり、身近な人に確認した方が良いです。
□ デザインに魅せられてないか?
どこが魅せられているキャッチコピー、デザインなのかを分析する。心を引っかけてくる言葉やデザインを理解して、提供するサービスの中身を冷静に判断する。
□ 情報に偏りはないか?
びっくりさせる情報な程、人間の心に響きます。人は「知らなかった!」とか「今までとは違うのか!?」という新しい情報を知りたいのです。「新事実!」「衝撃の!」「●●は間違えだった!」など極端な言い方は特に注意です。
□ 反対の考えもあるはず
物事には必ず裏表があります。「絶対にこれが正しい!」という考えはありません。「正しい」と思っている人がいれば、「それは間違えている」「どっちもありえる」と思っている人は必ずいます。感情が熱くなった時こそ一旦冷静になって、真逆の考え方の存在を調べたほうがよいですね。
□ 自分に必要か?
情報が怪しいものでなくても、自分に必要なのかどうかの判断が必要です。いくら野菜が健康のために必要でも、野菜だけを食べていてはバランスが崩れます。正しいことばかりやっていても、別の大切な事が置き去りになっていることがあります。特に子どもに対して、「大切だ」と言われたことばかりやっていると窮屈で、子どもが疲弊してしまいます。やはり何事にもバランスが大切ですね。
情報は、広告であっても、個人の投稿であっても「一つの考え方」です。世間のすべての人に「良い」というものはありません。
冷静に冷静に、自分に必要な情報かどうかの判断をつける癖をぜひつけてくださいね。
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