ここまで、SNSやネット環境、広告について7回に分けて説明してきました。「もう怖くて、ネットの世界にいたくない!」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、ちょっと待ってください。
今の大人はもしかしたら、ネットやSNSを使わなくても老後が送れるギリギリの世代かもしれません。でも、これからの子ども達はそうはいかない。
子どもたちがネットを利用する機会は、ただの娯楽以外にもどんどん増えて行きます。
外で遊ぶ場所が少なくなってしまった今の子どもたちの学校外でのコミュニケーションは、リアルよりSNSやLINE、ゲームのオンラインプレイ、ライブ配信の方が多いかもしれません。そのコミュニケーションの相手は、現実社会の友達もいますが、オンライン上の出会ったことのない人もいるわけです。(顔も知らない人と友達になるなんて信じられない人もいらっしゃるかもしれませんが、同じことに興味があるなら何の違和感もなく友達になれます。)
また、塾に行かなくても、YouTubeやTikTokで勉強することもできます。視聴回数を増やすために必死に作られた授業なので、下手すると学校よりわかりやすいかもしれません。(TRY itの無料YouTubeは、もはや塾いらずです。)
クラブの自主練にも、日常のちょっとした調べごとも、スマホがないと生きた心地がしないのが現代っ子です。
YouTubeで勉強やクラブの自主練をすると言われたら?
友達とLINEで勉強を教えてもらうと言われたら?
新しいSNSもアプリも大人が知らない間に次々に開発されます。
もう親がスマホの時間やアプリを制限するのも難しい時代に突入します。
確かにネット社会には危ないこともあります。でも、それを本能的に便利な道具として使っている子ども達に対して、ネットの知識を全く持たず「ネットばかりやって良くない」と言っても、全く心に響きません。
我々が、「漫画ばかり読んで良くない」と言われても響かなかったのと同じです。
そして今、悩みや不安のある子ども達が困った時に一番に相談するのは、残念ながら周りの大人ではなくネットの中がほとんどです。
子ども達が助けを求めて検索した先が悪意ある大人である確率を減らすには、まともな情報を出せる大人がネット上に増えなくてはいけないのです。
もちろんリアル社会でもいつでも相談できる環境を整える必要があります。ですが、ネット社会に生きる彼らにとって、いくらリアル社会に充実した助けがあったとしても、そこに辿り着くまでの経路はネットの中にあるのです。ネットの中からでも、その情報に辿り着けるようにしておかないと、いくらリアルが充実していても機能できないのです。
そのためには、大人自身がネットやSNSの便利さや危険さをきちんと理解して使えるようにならなければいけないと思うのです。
そういったわけで、このネット環境を語る「子育て世代☆ネット社会の泳ぎ方」シリーズを制作してみました。
何かの参考になれば幸いです。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。
p.s.
とも言う私も、何か調べ物しようとスマホを見ては、無駄にインスタとかを見てしまったり、ゲームしたりして時間を使ってしまうわけです。でも、そうやって自分の時間や心が使われていると気づいておくことが大切で、だからこそ子ども達の気持ちを理解した注意ができるのだと思います。
全7回読んでいただきありがとうございます。
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