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「子どもの放課後にかかわる人のQ&A50」プレイワーク研究会ー子どもの力になるプレーワーク実践

子どもの放課後にかかわる人のQ&A50
この記事は約11分で読めます。
==帯より==
放課後児童クラブ(学童保育)、児童館、冒険遊び場等のスタッフや、
教員・保育士等、子どもにかかわるすべての人へ
リアルな困った!にこたえる待望のQ&A集
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子どもに寄り添うって、どうかかわること?
かかわりあう遊びの時空間で何が育っているの?
考えさせてくれるアンサー・経験知が満載です。
〇地蔵
〇地蔵

子どもが言う事きかない、思い通りいかない。

もっさん
もっさん

その悩み、ズバッと答えてくれますよ!

本書の概要

子どもへの大人のかかわり方は、これまでの「大人が決めた方向やゴールへの指導」から、子どもの主体性を育むための環境づくりや寄り添いに価値が置かれるようになってきました。今まで何か問題が起こると注意して、叱って、指導する、というのが当たり前でしたが、それでは解決できないことが多くあります。執筆者は、子どもたちとかかわることを仕事にしているプレイワークの考え方を持った7人。子どもの立場に寄り添った問題解決方法がわかり、新しい大人の役割に気づくことができる一冊です。

プレーワークとは
遊びの環境設定や子どもとのかかわり、危険管理、地域との関係調整などを整理したもの。プレーワーカーは、その技術を持ち、子どもの立場に立った豊かな環境づくりを担う子どもの専門家。

●内容の要約

各章、Q&A形式で、子どもに寄り添った問題の解決法が提案されています。大人が「良かれ」と、子どもの為にやってあげている(指導してあげている)と思っている時、子どもがどう受け取っているのかをじっくり読み取ることから問題解決が提案されています。頭ごなしに叱るのではなく、子どもの思いに寄り添うからこそ解決できる提案がたくさんあります。
ここでは、各章の質問をピックアップして紹介します。

子どもとのかかわり

Q1.物を使っても片づけません。
Q3.物を大切にしない子が多いです。
Q5.どうしたら、もっと聞きわけのいい子になるでしょうか。
Q6.礼儀を身につけさせるためには、どう指導したらいいでしょうか。
Q7.子どもがさまざまなことに飽きっぽいのが気になります。
Q12.ケンカにどう対応していいかわかりません。
Q15.仲間外れやいじめにどう対応すればいいかわかりません。
Q18.子どもから暴言を吐かれます。どうしたらいいのでしょうか。
Q25.遊びよりもスポーツをさせて子どもを育てたいです。

保護者とのかかわり

Q26.ケガに保護者からのクレームが入るので、子どもに好きなことをさせられません。
Q28.服を汚すと、子どもが叱られます。どうしたらいいでしょうか。
Q29.サービスの提供者として求められてしまい、子どものための実践ができません。
Q32.家庭状況にどこまで入ってよいのか、悩んでいます。

スタッフ同士のかかわり

Q37.子どもの輪に入りすぎたり距離を置きすぎたり、かかわり方が難しいです。
Q39.遊びの中でどこまで許すかが、スタッフにより違います。
  「判断の物差し」:スタッフ間の共通理解を深める良いワークです。

環境づくり

Q41.外で遊ぶ庭もなく、室内で遊ぶ場所も限られています。
Q42.危険をともなう遊びをどう制限したらいいかわかりません。
  「リスクとメリットを考える天秤ワーク」がわかりやすいです。
Q45.どうしたら子どもがルールを守るようになるのでしょうか。
Q47.危険を判断する基準がわかりません。

「現代の課題」×「子どもの過ごす場」

いじめ、貧困、ケガなどに関しての対応や考え方が書かれています。

もっさんみいこの感想

現場にいると、「大人が大人の事情を押し付けるために子どもを怒っているなぁ」と感じることが、残念ながらよくあります。そういう人は、「この子の為に言っている、この子が将来困らないように」と言い、その子が今何を考えているのかに寄り添う事はありません。寄り添っているつもりになっていて、大人の考えを押し付けていることに気づいていない場合もあります。そういう人は注意する子どもを「困った子」と言います(言わないまでも思っています)。そういう状況が続くと、その大人を見ただけで子どもが逃げ出すようになります。子どもはとても敏感で、大人が自分の事をどう思っているかわかっているからです。

大人が思う「こうあらねば」は本当に正しいのでしょうか?それに従わない子どもは本当にダメな子でしょうか?私の経験でしかありませんが、本当にダメな子なんて会ったことがありません。大人の都合に合わせられない子どもには、子どもなりの理由が必ずあります。それをどうか、理解しようとしてあげてほしいのです。

こんな人におすすめ

先生や保護者の方はもちろん、子どもに関わる全ての大人に読んでもらいたい本です。

子どもの事をよく叱ってしまう人

「みんなと一緒が大事、ルールは大事」と思う人

教育熱心な人

この本から学べること

「だって、叱らないと子どもは言うこと聞かないじゃない!」「子どもの悪いところを正さなければ」「子どもは未熟なんだから教えなきゃ」という考えでは、表面上従う事もありますが、残念ながら子どもの心は離れるばかりです。子どもに本当に伝えたいことがある時、それは相手を子ども扱いするのではなく、人間として対話をして、相手の立場も理解する必要があります。本書は、わかりやすく翌日から実践してみたいものばかりです。

大人の都合で怒っていませんか?何の為に叱っていますか?その子どもは今何を思ってその行動をしたのでしょう?本当の解決への大人と子どもの関係とは。