
「学校に行きたくない」は、甘え・なまけなのでしょうか?

「子どもが嫌がることを頑張らせるのが教育」それホント??
==帯より==
学校に行く、行かないは、本質的な問題ではありません。
子どもにとって、理解者がいることが、なによりも力になるのです。
Nスぺに登場!「”学校”のみらい 不登校30万人から考える」(2024年)
「多様な教育を推進するためのネットワーク(おるたネット)」代表:古山明男
本書の概要
2024年度(令和5年度)の小・中学校の不登校児童生徒数は約35万4千人と、12年連続で過去最多を更新しています。不登校は学校や親子だけの問題ではありません。子どもをとりまく環境で何が起こっているのか?保護者だけでなく、子どもに関わる大人すべてに読んでもらいたい一冊です。
内容の要約
学校でフリーズする子どもたち
不登校になる子どもはどういう状況にあるのか?不登校への認識が進んだとはいえ、まだまだ「甘え、なまけ」と思う大人が多くいるのは事実です。不登校の子ども達が、どういう気持ちなのか、どういう状況にあるのかを知ることが、子ども理解への糸口となります。
どんな子も学ぶ力をもっている
過干渉でもなく放置でもなく「ちゃんと見ているよ」と子どもに感じてもらえることが一番大切。大人が「教育」と思っているやり方や教育の目的はどうあるべきなのでしょうか?子どもが興味をもって学ぼうとしないのは、子どもに問題があるわけではなく、大人の方にこそ問題があるのではないか?今一度それらを見直したうえで、子ども自身が興味を持つ、やってみる、挑戦してみる、失敗も体験できる。そんな環境を大人が作る必要がある。そういう方法はどういうものか?を詳細をあげて書かれています。
もっと多様でいいんじゃない?学校を考える
質の高い教育とは、脅しに訴えたり(「これをやらなければ、大変なことになる」等)、ご褒美で釣ったり(「これができたら、あれをさせてあげる」等)しなくても、本人自らが学びたいと思う気持ちを作ること。子どもが大人に向ける行動や言動にはちゃんと意味があり、ちゃんと一人の人間として扱い、気持ちを読み取ることが大人には必要である。
もっさんみいこの感想
タイトルが「子どもと親が元気になる知恵」とあるので、もちろん保護者向けの内容としても良いですが、教育者側にも良い学びとなる一冊です。今の学校や幼稚園・保育園がダメだと言うつもりはありませんが、大人が子どもの気持ちをちゃんと汲んであげていない状況は、残念ながらよく見られます。今一度、子どもを一人の人間として何を考えているのかをちゃんと感じようとする大人の態度こそが大切なのだと思います。
こんな人におすすめ
不登校で悩む保護者
不登校になりそうかもという子の保護者
教育に関わる全ての大人
この本から学べること
古山明男さんは、1990年頃より、子どもを脅さない、ご褒美で釣らない「無賞罰教育」を研究・開発。教育の歴史、国際比較、制度を研究。不登校の子どもたちの、居場所確保、活動保障、制度的支援に関わる人です。不登校の子ども達にずっと寄り添ってきた著者からこそわかる子ども達の気持ち。子どもを取り巻く環境や旧型の教育が引き起こす子どもへのストレスを指摘し、不登校の子ども達だけではない現代の子ども達が抱える「辛さ」を伝えてくれます。
