与えられた素材ではなく、自分で好きなものを選んで作っていくってチャンスあんまりないんだよなー。
たくさんの素材の中から自分で好きなものを選んで、自分でデザイン・デコレーションしていく造形です。学校や習い事では、先生が準備した材料・素材をどの子にも同じように与えて指導することが多いので、学校ではなかなかやりづらい造形です。ぜひやってみてください。
□園や学校ではなかなかできない「好きなものを選ぶ」体験が入った造形
□好きなものを選んで、自分の好きなイメージを作り上げます。
□好きな色や形、好きじゃない色や形、様々な感覚が養われます。
こどもたちの好みがわかって面白いですよ。
デコレーション素材の準備
- デコレーションの土台(ダンボールのボード、無地のノートなど)
- 糊
- はさみ
- 折り紙、千代紙、色紙
- ビーズやスパンコールなどの飾りパーツ
- 飾れるものなんでもOK
- 可愛いポストカードやイベントのチラシなど
- ダンボール
- 毛糸(壁掛けにする場合)
- マスキングテープ
デコレーションできるものなら何でもOKです。プレゼントにもらったリボン、包装紙やパッケージのかわいい部分、模様のついた紙やキラキラなどなど
土台を用意する
まず、台紙を作ります。ダンボールがデコレーションしやすいのでおススメです。ダンボールをデコレーションする大きさにカットします。もっさんみいこ工作絵画教室では、だいたいA5前後の大きさにカットします(これで制作時間約60分)。ダンボールでなくても、無地のノートや箱をデコレーションしても面白いです。
表紙が無地のノートをデコっても楽しいですよ(下の写真参考)。
デコレーション素材を集める
特に、面白い飾りになるのが、展覧会のチラシやポストカードなど。かわいくて、オシャレで、かっこよくて、洗練されたデザインのものがたくさんありますよね。子ども心にもワクワクするものがいっぱい、選ぶ楽しみが高まります。そういうチラシ類を置いているショップやギャラリーに、会期が終わったものを分けてもらうのも良いですね。
ただ、かわいいからと言って、会期が残っているのにたくさん取るのはやめましょう。TAKE FREEだとしても、誰かが一生懸命、予算もかけてたくさんの人に見てもらいたいと願いを込めて作った大事なチラシです。
また、使用したチラシは、著作権などがあるので、それを使ったものを自分の名前で販売したり公募展に出品することはできませんのでご注意を。
コラージュしていく
コラージュのヒント
自由に好きなものを切り取って、好きなところに置いてみて、場所が気に入ったら貼っていきます。「切って貼る」作業自体はわりと簡単なので、ハサミが使えたら製作可能です。
ハサミ初心者さんへ
教室など、一人ひとりに教えてあげらえない時は、みんなの前で、実演してあげるとわかりやすいです。
糊・ボンド初心者さんへ
立体的に貼ってみる
ガーランド
制作のヒントと、持ってきた材料の中にどんなものがあるかをざっくりと説明したら、どうしても困っている時、先に進めない時、ハサミや糊の使い方が危ない時以外は、口を出しません。
自分の好きな色やデザインを探したり、配置してみて面白いと思うものをじっくりと自分たちで考えてもらうため。
「大人はついつい、こうしたらどうかな?」とか、「こっちの方が合うんじゃないの?」とか言ってしまいがちですが、お口チャックです(笑)。自分で失敗や成功を繰り返すことで、「こうすればよかったかな」「こっちの方が合うんだな」と覚えるんです。言われた通りやったのでは、何も記憶に残りません。
子どもたちがこれから生きていく環境は、たくさんの情報の中から自分が必要な情報を選び取る力も大切になってきます。たくさんの「かわいい」「かっこいい」「おもしろい」素材の中から自分の好きなものを選んで作品にしていくこの造形は、その練習にもってこいです。
好きが詰まったデコボード展覧会(みんなの作品)
壁掛けタイプにする場合は、千枚通しなどで穴を空けて紐(毛糸)を通します。
面白いデザインのボードがいっぱいや~♡子どもたちがそれを選んで、そこに貼った理由を想像すると、ワクワクするね!
【関連】おうちに飾れる造形いろいろ
【関連】大人も楽しい造形いろいろ
ついつい子どもの作品に手や口が出ちゃう大人たち…。本当は自分もやりたいんでしょ(笑)?
ワークショップやってると、子どもより夢中になってる大人たちよく見るよ。自分でやっちゃおうよ!楽しいよ~!子どもの遊びとあなどるなかれ!