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人間模型を作って、体のつくり、体の動きを知ろう!人間を描くときのモデルにもなるよ!

人間模型を作ろう
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地蔵
地蔵

人間を描くって難しい!そもそも人間の体ってどうなってんの?

もっさん
もっさん

どこが動いたり曲がったりするところかな?

味のある絵を描いたり、キャラクターを描いたりする際には絶対に通用することではありませんが、絵を描くときのポイントとして、どこがどの方向に動くのか、どことどこが同じ長さくらいなのか、そういう「ものを観察できる目」を養っておくと、色んな動作を描けるようになりますし、頭身を変えても描くポイントがわかります。

まず、人間の体はどうなっているのか?どこが動くのか?実際に人間の模型を作るとわかりやすいし、その人間模型に色んな動作をさせることで、モデルになってもらう事もできます。

ここで得られる技術や知識
□人間の体のつくりや可動部分がわかる。
□絵のモデルにできる人間模型が作れる。
□色んな動作をさせてみて、どこが動くのか、感情や表情も見えてくる。

人間模型を作ろう

人間の体を研究しよう

もっさん
もっさん

人間の体で、折れたり曲がったりする場所はどこでしょうか?

人間の体のつくり

人間の体の動く部分は、関節のある部分です。上から、首、肩、肘、手首、指の関節、背骨、腰、足のつけね、膝、足首、足の裏・足の指関節ですよね。関節と関節の間の骨の部分は途中で縦横無尽に曲がったりしません。子ども達それぞれに自分の体を曲げたりしながら、どの部分がどういう向きで曲がるのか観察してみましょう。
人間の体のつくり
個人差はありますし、キャラクターなど2頭身、3頭身など頭身を変えれば長さは変わってきますが、左右の腕の長さ、足の長さなどそれぞれがどれくらいなのか、どことどこが同じ長さなのかを自分の腕や足を曲げながら研究します。例えば腕を曲げて手を肩に置くと、肘で折れ曲がってだいたい半分なのがわかります。足も正座や体育座りをすれば足の付け根から膝、膝から足首の長さがだいたい同じだという事がわかります。だいたいです。絵を描くときにヒントにする「だいたい」です。「だいたいこんな感じ」がわかっていれば、実物を見てこの人はここの部分を長めに描こう、このキャラクターはこうしようとアレンジがききます。
特に絵として表現するときは、注目してもらいたい印象を大きく描いてみたりと自由な部分があります(例えば作業する手元に注目してもらいたいから腕や手を大きく描くなど)。体の作り通りに描かなくては間違いというわけではないのです。
ましてや、色んな体の方がいらっしゃいます。ですので、「人間の体はこれが正しい」というわけではありません。あくまで絵を描くときのヒントになればと思います。

人体模型を作ってみよう

準備するもの
  • はさみ
  • ストロー
  • 段ボール
  • 針金(太さ1mmくらい。細すぎず太すぎず)
  • 串(焼き鳥刺さってるようなやつ)
  • マジックなど(顔や服を描く用)
  • テープ(あれば)

パーツを切ります

段ボールで体のパーツ(頭、胸腹、腰股下)を切ります。あとで針金を通すので、段ボールの間の穴がどっち向きかを注意してください。背骨も通りますが、胸腹は腕の針金を2本刺すので、横向きです(後で説明します)。

肩幅や腰の位置などの距離を正確にといいたいですが、ダンボールを切ったり形をとることで精いっぱいで、なかなか難しいので、だいたいでOKです。

段ボールですが、一般的な厚さ(間の波が1段のもの)のものが扱いやすいです。果物が入っていた段ボール(波が2段の物が多い)は、分厚くて切りにくいし、薄すぎる物は針金を刺した時にめくれてしまいます。

人間の体のつくり

次に、腕2セットと足2セットを切ります。先ほど観察した長さを気にしながら切っていきます。

人間の体のつくり

腕を接続します

針金を通して、図のように順番に穴に通していきます。端っこは針金が抜けないように曲げておきます。曲げたものをセロテープで貼っておいてもいいです。

人間の体のつくり

両腕を接続します。胴体の部分(胸・腹)に折り曲げた針金は背中になる方にしておくと、見栄えが良いですね。
人間の体のつくり

足を接続します

足も腕と同じように、針金を通して腰のダンボールに下から刺して止めます。

人間の体のつくり

頭、胸腹、腰股下を接続します

頭から股下までまっすぐに針金を通すのですが、胸腹部分のダンボールは横向きなので、すんなりは通りません。針金で少しずつ間の波に穴をあけて通していきます。針金が弱いようでしたら串などで一度さして穴を作ってから針金を通します。(背中やお腹に穴が開かないように慎重に)

人間の体のつくり

完成です。

本来は、背骨部分は前後左右に動くのですが、ダンボールなので、それはできません。スポンジ素材で作ればそれもできるのかもしれませんが…。それも伝えながら、出来上がった人体模型に色んなポーズをさせて体の動きを研究してみてください。

子ども達で色んなポーズをしてみて、それを人体模型で真似していくという遊びをやっても面白いです。

子どもたちの作品

個性豊かな人体模型ができました。ポーズをさせてみると本当に生きてるみたい。

おしゃべりしているように見えたり、喜んでいるように見えたり、落ち込んでるように見えたり。体の動きで「何をやろうとしているのか」「どんな感情なのか」が伝わってきます。

人間の絵を描くときにも、この人体模型にモデルをさせてみると描きやすくなります。

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自分で人体模型を作ってみることで、自分達の体の作りや動きが理解できます。絵のモデルになるのはもちろんですが、「人間ってどういう形でどういう動きをする生き物なんだろう。」「こんなポーズをするとこんな風に見えるのか。」など俯瞰で人間観察ができるので面白いです。