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【コラム】子どもの遊びを作る「主食のおもちゃ」-木のおもちゃ-

木のおもちゃ
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もっさん
もっさん

木のおもちゃは、子どもたちの年齢を問わず想像力を広げてくれる素材です。

もっさんみいこ工作絵画教室の小学生の子ども達と、子育て支援教室の赤ちゃんたち、年齢は違うけれど同じ木のおもちゃで夢中になって遊びました。木のおもちゃの魅力ってすごいんですよ!

赤ちゃんと木のおもちゃ

0歳~3歳の未就学児対象の子育て支援広場で行っている造形あそび「つくってあそぼ!」に、木のおもちゃを持っていきました。はじめてさわる木のおもちゃに子ども達は興味津々。

もっさん
もっさん

その時の日記です。小さな子ども達ならではの「壊す遊び」が繰り広げました。

無地の木の球や立方体、板。

積んだり壊したり、見立て遊びをしてみたり。

よちよち歩きのこどもは、壊すのが楽しくてしかたがない。カラカランと音を立てて崩れるのが楽しくて何度も壊してみる。長い木の棒で壊してみたり、手で壊してみたり。小さいこどもの実験が繰り返される。

木のおもちゃ

木のおもちゃ

木のおもちゃ

ちょっとお兄ちゃんになると、積み上げてみてツンツン押し出して壊すバランスゲームに夢中になる。
どうやったら壊れるか、壊れないか…。ハラハラドキドキしながらバランス感覚を覚える。

木のおもちゃ 木のおもちゃ

線路に見立てて、お気に入りの電車を走らせることもできる。色も絵もついてないただの木は、車でも線路でも電車でも何にでもなれる。

木のおもちゃ 

木のおもちゃ

音や肌触りも面白い。線路にも道にもなったけど、楽器にもなる。積めばいろんな形になるし、その形もすぐに壊せる。壊しても良い。壊すことっていろんな学びがある。

壊すから新しいものが作れる。作ったらまた壊せる。壊さないように動かすにはどうすれば?ヒヤヒヤしながら何度も挑戦。実験と考察が繰り返される。

コロコロ転がる木の玉や穴の開いた木の玉は糸通しをしてみたり、筒を通してみたりも面白い。転がったり繋がったり、物の動きを遊びながら覚えていく。

木のおもちゃ 木のおもちゃ 木のおもちゃ

物のバランス、壊れにくい、壊れやすい。
積みあがる、転がる、落ちる、音がなる。
感覚的に物理が学べる。シンプルだけど奥が深い木のおもちゃ。

(当時の様子のインスタグラムはこちら≫)

小学生も夢中になる木のおもちゃ

もっさん
もっさん

もっさんみいこ工作絵画教室で、小学生たちと木のおもちゃで遊びました。挑戦したり協力したり、大盛り上がりで楽しい時間となりました。

積み木と言ってしまえば、幼児のおもちゃのように思いがちですが、木のおもちゃは、小学生でも十分楽しめるほどに奥が深いのです。
バランスを考えて積み上げる、ユラユラどこを抜けば壊れずに耐えられるか、どうやったらうまく転がるか、、、。
壊れる=失敗ではなく、みんな爆笑‼️そして何度も組み上げる。みんな夢中。そして、普段あまり話さないお友達とも自然と協力していく。たくさんの学びを包括する遊びってコレよねっ!と一緒になって遊びました。

木のおもちゃ小学生 木のおもちゃ小学生
おもちゃ作家で有名な和久洋三さんお話では、
おもちゃは2種類あって、主食とおやつという捉え方をすると分かりやすいそうですが、心や体に体験を通して学びや経験を与える栄養のある主食のおもちゃと、取っつきやすくて流行ってて楽しいおやつ要素の高いおもちゃに分けられるそうです。

おやつを否定する必要はないんだけど、食べ物と違っておもちゃの世界は作り手も選び手も、ほぼほぼおやつを選ぶ。(まぁそれが売れるんだから仕方ないですけど)。

木のおもちゃ小学生 木のおもちゃ小学生
主食のおもちゃは、一目見て遊びが想像できない、親もよく分からないものも多い。なのであまり売れない。でも、そういったおもちゃの方が、きっかけさえ上手に与えれば、こどもの想像力をフルに活動させていろんな遊びを発展させてくれる。そして、そうやって自分で考え出した遊びの中には、学びがたくさんある。
木のおもちゃ小学生シンプルな素材だからこそ頭を使う。

わたしの場合だと、工作に使う材料・素材のことだと思います。工作キットに入っているような使い道が限られた材料よりも、ダンボールや木の枝、自然素材、布、空きパック、、こどもそれぞれの見立てで何にでも変身できる。そんな素材の方が面白い想像力を引き出せて、楽しい作品ができあがります。

今日は、シンプルな木のおもちゃで本気で遊ぶこども達を見て、素材選びの大切さを学べたように思います。

(この日の教室のインスタグラムはこちら)はらはらドキドキの教室風景が見てもらえます。

年齢を問わないおもちゃの魅力とは

0歳~3歳の子ども達が集う赤ちゃん子育て支援広場でも、小学生が中心の工作絵画教室でも、遊び方は変化しましたが、おなじ木のおもちゃで子どもたちが目を輝かせて遊んでいました。

市販のおもちゃは、対象年齢がはっきりしていて、遊び方やターゲット層も決まっています。一定期間遊んだら飽きてしまって、次のおもちゃを欲しがる。それを続けていくのがおもちゃの使命のように思われがちですが、そうでもないようです。

子どもがなぜ、おもちゃに飽きるのか?飽きるおもちゃが悪いわけではないけれど、子どもの力をのばすのはどんなおもちゃか?童具館のおもちゃデザイナーの和久洋三さんのYoutubeを見ていただくとわかりやすく解説されています。