夏休みだー!ばあちゃんちに行って、じいちゃんと一杯あそぶぞー!
ねぇねぇ、お盆って知ってる?
家族みんなでおいしいもの食べる日!
いやぁ、、まぁ、家族みんな集まれることが幸せなんだけどね。
子どもにとって、おじいちゃんおばあちゃん、久しぶりの親戚のおじさん、おばさん、いとこ、家族みんなが集まって一緒に過ごす日は、夏休みの大イベントですね。みんなで集まっておしゃべりしたり、おいしいものを食べたり、花火をしたり…。たくさんの思い出ができる素敵な時間。
家族って、なんだろう?なぜこの人たちが家族なんだろう?
少しお話してみるのも面白いですよ。
今回は自分が生まれた奇跡、家族が繋がっている事、そんなことを教えてくれる絵本をご紹介します。
お盆って何?を伝える絵本
ぼんちゃんのぼんやすみ
ぼんちゃんのぼんやすみ 絵本 作・絵: あおき ひろえ 出版社: 講談社
ぼんちゃん一家がお盆におばあちゃんの家に行きます。ぼんちゃんは、おばあちゃんと一緒にお盆にご先祖様をお迎えする用意。お盆にあの世から帰ってきたご先祖さま達も描かれていて、楽しい家族のつながりを感じられます。お盆のやり方や時期は、地域によって少しずつ違いますが、ご先祖様を思う気持ちは同じ。自分が生まれた繋がりを感じることができる絵本です。
オニのサラリーマンじごくの盆やすみ
オニのサラリーマン じごくの盆やすみ 絵本 文: 富安 陽子 絵: 大島 妙子 出版社: 福音館書店 絵本ナビで見る
こちらは、あの世から見たお盆。大人気オニのサラリーマンシリーズ。今回は、お盆の地獄のお仕事。お盆には地獄の亡者達は、それぞれのおうちに里帰り。その間に行われる、じごくの大掃除のお話。画面いっぱいに描かれる地獄をよくみると、突っ込みたくなるところがちらほら。楽しい夏の一冊です。
おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん
おじいちゃんのおじいちゃんの おじいちゃんのおじいちゃん 絵本 作・絵: 長谷川 義史 出版社: BL出版
主人公のぼくのお父さんとお母さん、そしておじいちゃん。 ぼくは、おじいちゃんのお父さん、おじいちゃんのおじいちゃんのことが気になり、そこからどんどんと遡って、ひいひいひいひいひいひい、、、、おじいちゃんと繋がり最後は⁉︎ 「ひい」が増えていくので読み聞かせにも面白く、時代を物語る絵も面白い。そして、命のつながりの壮大さにハッとさせられる絵本です。 いつ読んでも楽しいですが、ご先祖様を思うお盆にも最適の絵本です。
いのちのまつり ヌチヌグスージ
いのちのまつり ヌチヌグスージ 絵本 作: 草場一壽 絵: 平安座資尚 出版社: サンマーク出版 絵本ナビで見る
ご先祖様からつながる命の大切さを説教臭くなく楽しく伝えて、最後の仕掛けも面白い。「ヌチヌグスージ」は沖縄の言葉で「いのちのまつり」という意味です。絵本ではあまり触れられていませんが、表紙の真ん中の男の子は、エイサーの衣装を着ています。沖縄では旧暦で行われるお盆、ご先祖様をお迎えするのにエイサーが行われます。
シリーズ絵本なので、どれも面白いですよ。
ぼんやきゅう
ぼんやきゅう 絵本 文: 指田 和 絵: 長谷川 義史 出版社: ポプラ社 絵本ナビで見る
お盆を直接伝える物ではないのですが、命の大切さやお盆を大切にしている思いなどを伝えてくれます。津波で多くの命が奪われた町、毎年お盆に行われていた町内対抗野球。その野球の復活に向けてのお話です。作家の長谷川義史さんが、取材を重ねて描いた東日本大震災を伝える1冊でもあります。
リメンバー・ミー (ディズニー映画)
絵本ではないのですが、とても感動した映画です。
メキシコの「死者の日」という日本のお盆に似た日に起こる物語。家族に夢を反対される男の子ニゲルが、死者が暮らす国に迷い込んでしまいます。死者の国で色んな人と出会いながら元の世界に戻る方法を探ります。終始ハラハラドキドキ、映像も美しくて、音楽が最高にノリノリで楽しい!夢を叶える思いや家族(ご先祖様とのつながり)の大切さを楽しく伝えます。
日本であっても地域によって違いますし、世界を見れば色んな文化がありますが、今私たちが生きているという事は、ご先祖様がいたからこそですよね。どういう出会いがあったのかはわかりませんが、誰かと誰かが出会って、子どもが生まれる。それが続いて続いて今がある。奇跡の積み重ね。
ぜひ、家族でそんな永遠につながっていく命の繋がりに思いを馳せてみてくださいね。