夏休みの宿題で貯金箱作らないと。貯金箱ってどうやったら作れるの?
お金を貯めるところがあって、お金が入る所があれば貯金箱でしょ!
世の中には、空き瓶や空き缶、何かしらの箱に小銭をためている大人がたくさんいますよね。それはもう、貯金箱と言うしかない。だったら、お金が入る入口があって何枚か入れておくことができれば貯金箱と言えるんです!深く考えずに、お金の入り口になる穴をあけちゃおう!ほら、貯金箱の完成だ!
□何のための夏休みの宿題かを再確認する
□自由工作の進め方、考え方
□お金の入り口を作れば貯金箱と言いはる!
何のための貯金箱づくり?
大人はついつい、ちゃんとした貯金箱を作らないといけないのではないか、見栄えもしっかりあって、お金もちゃんと入って、壊れなくて、、、とまるで販売する商品を作るかのように「ちゃんとしたものを作らないといけない」と思ってしまいがちです。だけど、ちょっと待ってください。
何のための夏休みの宿題でしょうか?
貯金箱コンクールに提出して、何かしらの賞をもらう事を狙うのが大切なのでしょうか?
だれかに褒められるような作品を作ることが大切なのでしょうか?
実際に使用したとき、誰にも盗まれない頑丈な商品を作ることが大切なのでしょうか?
違うはずです。
夏休みの工作の宿題は、子どもの想像力や創造力を成長させるためにあるものです。その子なりに、試行錯誤して、いろんな技術や素材の特徴を知ることができたなら、それで良いはずです。学校との約束(宿題)を守るという経験も大切な経験になります。
乱暴な言い方をすると、「貯金箱作った!」と作る事自体が大切なのです。実際にお金が貯められるかどうかは、二の次で構わないと思います。
こちらに、子どもの工作の意味(図画工作の授業の狙い)について書いてますので、参考になさってください。
自由に作るって、何を準備して、どうやればいいのか?
ここも乱暴に言ってしまうと、お金が入りそうな「箱」を作って、穴を空けてしまえば、貯金箱は作れます。下記の「自由工作のススメ」の記事の内容に、「お金が貯められるような箱部分を作って、穴をあける」をプラスすれば、立派な貯金箱が出来上がります。
わざわざ、工作キットや「貯金箱の作り方」の本を買って作ることも、もちろん楽しいのですが、お金をかけなくても、子どもの想像力で面白くて工夫がいっぱいの貯金箱は作れます。しかも、作り方の決まっていない自由工作は、作り方があってその通りに作れば良い工作とは違い、自分でアイデアを出すという経験にはもってこいなのです。
自由工作の進め方は、下記記事を参考にしてください。
みんなの作品集
自由工作で作られたみんなの貯金箱です。箱の部分があれば、後はどこに穴をあけるかです。子ども達の作品をみながら、どういう工夫があるのかを説明します。
夏休みの宿題の「貯金箱」は、縦横幅どれも25cm以内、キャラクター不可と言う条件がある場合もあります。宿題の用紙を確認して、そこだけは間違えないよう、気を付けてください。(多少は大丈夫だと思いますが)
↓トラックの緑の荷台部分が貯金箱になっています。食品トレーを2つくっつけて箱を作っています。トラックのオレンジ部分に穴を空けても貯金箱になりそうですね。
↓チップスターの筒型の箱にお金の入り口をあけました。チップスターの柄を隠すのにカラーガムテープでデコレーションしています。ガムテープが無ければ、画用紙などを貼ってもよさそうですね。単純な作りに見えても、何色を使うかで、その子の個性が光ります。下に紙コップが貼り付けてあって「ロケット」のような形になっています。
ペットボトルに赤いガムテープを貼りつけたら、郵便ポストのように見えたようです。ポストの投函口を貯金箱のお金入れにするのも面白いアイデアです。ペットボトルを貼ったガムテープごとカッターナイフで切るのは難しいですが、チャレンジしました。
発砲トレーのお皿(お椀)を2こくっつけて箱型に。モールを刺して持つところもつくりました。上にお金を入れる穴をあければ、立派な貯金箱です。発砲トレーはペットボトルや段ボールよりもカッターナイフが使いやすいので、カッターの練習にもなります。色も個性的!
↓残念ながらカービーは著作権上、宿題としてはアウトでした。左の青いものは、丸いゼリーのカップを2つ貼り合わせてデコレーションした貯金箱です。
貯金箱にはしなかったけど…
これから紹介する作品は、貯金箱ではなくて、自由工作として制作されたものですが、工夫次第で貯金箱にもなりそうなので紹介します。
↓食品トレーを胴体にした虫、凝った作りが素敵ですね。胴体部分のトレーを2つ貼り合わせて箱状にしたら、貯金箱にもなれそうです。
↓紙コップを2枚張り合わせた雪だるま。こちらもどこかにお金を入れる穴をあければ、立派な貯金箱になりそうです。
↓食品トレーを組み合わせて作った亀。こちらも胴体のトレーを2つ貼り合わせて箱状にすれば貯金箱になりそうです。
工夫次第で、自由工作の貯金箱は作れます。ぜひ、自由な発想で貯金箱制作に取り組んでみてくださいね。
大人が「ちゃんとしたものを作らなきゃ!」とこだわることで、子どもの想像力の幅を狭めてしまう事があります。「あれもできるかも」「こうやったらどうだろう?」いろんな実験を繰り返して、箱状の物に穴をあければ、それで貯金箱はできちゃうのです。