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【コラム】見えにくい子どもの興味や学びを可視化する

見えにくい子どもの興味や学びを可視化する
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もっさん
もっさん

家事の中に大切なのに無視されがちな「名前のない家事」があるように、子どもの成長にも見逃してしまいそうな大切な「見えにくい成長」があるんです。

子どもは自分を成長させる力を持っている。

子どもの成長は、算数や英語ができること、習い事でピアノや体操ができるようになる事だけではありません。もちろんそれを否定する気はありませんけど。基本的な人間としての成長は、そんな簡単に目に見えるものばかりではないので、近頃とても軽視されているように思います。

子どもの遊び(探求)から自分を成長させる力を守る大切さについて書いてます。↓

【コラム】「やらせる」「やるべき」からの解放。「完成しなくていい」という選択肢
小さい子どもは、「何か作品を作り上げる」という事を目標にして行動はしません。「今楽しいかどうか」が最優先です。しかも、それを作る為の描いたり貼ったり切ったりする技術もまだまだ知りません。そんな子ども達を楽しませるにはどうすればよいのでしょうか?
【コラム】子どもの危険管理、どう考える?
「危険」を避けるだけで、本当に安全なのだろうか? 最近、子どもの安全と経験と、大人の責任問題について、悶々と考えることが多い。 もちろん子どもに大きなケガをしてほしくはないし、ましてやお預かりしている子どもだとなおさらです。ですが、何事も体験しない限り、本当の意味で危険を理解する事はできない。

子どもが自由工作で作る作品もそうですが、大人が見ても意味がわからない、すぐ壊れてしまいそうなその作品には、たくさんの想像力と試行錯誤が込められています。セロテープを貼る位置や何気なく貼ってある画用紙一つとっても、そこに意味が込められて、「完成」に至るまでたくさんの技術的な学びがあることがほとんどです。
外でお友達と遊ぶ時もそうです。小さい喧嘩や色んなやりとりを通して人間関係の作り方を学びます。

キッズアートコーディネーター

このブログで言う「遊び」は大人からやらされるものではありません。自分から興味を持って楽しむ事が「遊び」です。
「鬼ごっこ」と名がつくものでも、大人がやらせて、子どもが楽しめないのなら遊びとは呼びません。

ですが、そういった遊びの中から得る事ができる経験や学びは、大人には見えにくく、習い事で成長した子どもの姿の方がわかりやすいから、あまり注意して見てもらえません。でも、見えにくい「遊びの中」から、子どもたちは人間が生きていくために大切な事をたくさん学んでいるんです。

子どもの危険管理

子どもの遊びから得た学びを可視化する

その遊びの中からの学びを大人に理解してもらわなければ、子どもの大切な経験とそれに使う時間がどんどん削られてしまう。今、子どものそういった自由に遊べる場所・時間がどんどん削られていっています。どうにか大人に理解してもらいないか、可視化できないものかと考えて、文章を書くようになりました。

大人には見えづらい、遊びの中で起こった大切な経験や学びを代弁して伝えるために。その時間が大切だったという証拠を残すために。

工作絵画教室やちびっこ親子教室にて、子どもたちが何に興味を持って、何を学んでくれたのかを書いています(SNS)。それをまとめたのがこのブログです。

キッズアートコーディネーター

もっさんみいこの教室は一見、好きなようにぐちゃぐちゃやってるだけのようにしか見えません。あえてこう言うスタイルでやっていても、その理由は大人にとってはわかりにくい。廃材を使って、特に教えもせず、子ども達に自由にやらせていて、出来上がる作品もバラバラ。子ども任せに放置してるだけと捉えられても仕方がないと思いますが、それを一つずつ「意味がある事なんです」と伝える事で、子どもたちが自分の興味関心を持ってそれに没頭できる時間を守ることができると思っています。

大人が、「ただの遊び」だと思っている子どもの行動には、こんな素敵な事が含まれているんですよ、こんなたくさんの学びがあるんですよと。

キッズアートコーディネーター

子どもたちが自分の好きな事や遊びに没頭できる時間を守ることは、目には見えないけれど、とても大切な事をたくさんたくさん学ぶ時間を守ると言う事。
個人の能力(技術や感覚、加減)はもちろん社会性(人間関係)、身体的能力(健康、体力体幹)様々なことが学べるのが子どもの遊びです。

街づくりワークショップ

今、その大切な時間も場所も大人たちが奪い過ぎている。
その時間の大切さを知っている大人がちゃんと伝えて守らないといけないと思うのです。
子どもは、大人が教え込まなくても、大人がやる事を決めてしまわなくても、自分で考えて行動して成長する力を持っています。
子どもがやっている事の意味をちゃんと汲み取ってあげる、守ってあげる事が子どもの成長につながると思うのです。

この事を、ドキュメンテーションと呼ぶのかもしれませんけど、レッジョエミリアの教育で生まれたその手法は、まだ日本で確立されていないので、そう呼んで良いものなのかどうかは、私にはわかりません。

だけど、子どもの大切な時間の代弁者として書いていくことは大切だとと思っています。

街づくりワークショップ